営業マンの中でも社内営業ってあるの?
社内営業ってやっぱりしないとマズいかな?
ぶっちゃけ面倒くさいから一切やりたくないんだけど・・・。
そんな疑問にお答えします。
筆者の√えいぎょう太郎は10年以上商社営業マンとして勤めてきましたが、社内営業をやるやらないでここまで面倒くさいことになるのか。
と気付かされたことも多くありました。
この記事ではその10年以上の経験から
社内営業はするべきか?という論点に対しメリットとデメリットを解説します。
加えて【社内営業をする場合気をつけるべきポイント】についても解説します。
社内営業は無駄!馬鹿らしい!は危険
営業職はただでさえ社外のお客様へ120%の力で営業をしなければなりませんが、
社内営業も怠ってはいけません。
だってただでさえ忙しいんだよ?
残業までして仕事が終わらないのに
先輩上司や同僚、後輩になんか気を使っていられないよ!
そんな意見もわかりますが、自分を守るために社内営業をする=自分のためという考え方で取り組むことをおすすめします。
社内営業をやっていれば、終わらない仕事も早く終わらせることができる可能性もある
周りの人間のために営業すると考えると無駄だと思いがちですが、自分のためにやっているんだと思えればハードルは下がります。
社内営業はリスク管理
社内営業があるかないかで問題が起きた場合の対処や普段の仕事のしやすさが全く変わってきます。
仮にあなた一人で何でもこなして営業数字を達成出来る場合でも見えない部分で色んな人の助けを受けています。
特に仕事が終わらない!時間がない!と言っている人は【持ちつ持たれつ】の関係を意識してみると良いでしょう。
例えば、あなたは有給中に急遽やらなければならない仕事が舞い込んだとしましょう。
普段から頑張ってるし、いろいろやってくれるし、
そんなあなたであれば同僚や上司も協力してくれることでしょう。
一方社内営業をおろそかにしていると
「休みなので、出社したらやらせます。」
どちらがお客様にとって嬉しいでしょうか。
前者はチームワークの取れた営業所というイメージを持たれますが、後者の場合私なら・・・
こっちは急いでいるのに・・・
これでは大きなプロジェクトをお願いするのは無理かな。
何か起きてからでは遅いんだよ。
そう思ってしまいます。
例は新たな仕事でしたが、クレームならどうでしょうか。
普段からあなたを気にかけてくれるメンバーなら急いで連絡をしたり対応してくれますが、
あなたを邪険に思う人ならばアイツの評価は知らないからと突っぱねる危険性もあります。
つまりいざという時に助けてくれる、動いてくれる味方を作ることがあなたのリスクを軽減することに繋がるのです。
全部自分でなんとかする!では困る時代
上記のようなイレギュラーに対して
休日でも会社スマホ持っています!
いつでもかけてきてください!
そんな営業マンもいますが、この考え方は非常に危険です。
今回の例が有給中だったからよかったもの、入院や長期療養に入った場合に代理で担当する人にも同じ大変な思いをさせる結果にも繋がります。
大変だけどあの人のためなら対応しよう!
と思ってもらえる関係性づくりは重要
⇒社内営業
社内営業のメリット
社内営業をすることのメリットをまとめてみましょう。
いざという時に助かる
先程も解説しましたが、有給中や対応できないタイミングで仲間のフォローが得られるのは非常に助かることです。
客先からの依頼について全く連絡してこないメンバーもいれば、
今でなくても良い案件を逐一連絡して来る場合もあり、これでは休むに休めなくなります。
会社スマホの他、個人スマホでも社内グループやLINE連絡がある場合は特に顕著
普段から関係性が良ければ、お客様の依頼一つにしても急いでいるのかゆっくりでいい仕事なのか判断して連絡してくれるようになります。
仕事が円滑に進む
先輩上司同僚との関係性が悪いと仕事にかなり響きます。
筆者は上司との関係性が悪かった時期に
報告のタイミングや、顔色を伺うなど仕事外で
かなり気を使ってストレスを貯めていました。
誰しも経験したことがあると思いますが、職場の空気や雰囲気が悪いだけでかなり居心地が悪くなり生産性は一気に落ちます。
しかし社内営業ができていれば、そんなストレスを感じずに黙々と仕事に邁進することが出来ます。
情報収集できる
営業では個人戦になりますが、各業界の動向や客先動向、仕入先の状況など情報を共有化出来ます。
しかし誰もが情報を展開してくれるわけではないので、関係性を作っておけば
【今売れ筋の商品】や【納期で注意する仕入先】、【伸びてる業界】
などの情報を得ることが出来ます。
一方的に情報をもらうのではなく、自分からも情報発信しましょう
テイカー(持っていく人)にならず、ギバー(与える人)になればあなたの評価は更に上がります
社内営業のデメリット
社内営業をすることのメリットをまとめてみましょう。
時間を取られる
社内営業=相手に合わせると考えている場合はとにかく時間の捻出に苦労することになります。
例えばタバコ休憩への付添や仕事終わりの飲み会、休日のゴルフなどが挙げられます。
ただでさえ日常に時間がない、仕事が終わらないと言っている人にとってはタバコ休憩への付添ですら死活問題になります。
そして仕事終わりの飲み会や休日のゴルフは家庭環境にヒビを入れる危険性があることも自覚しておきましょう。
仕事だからで全て容認される時代ではなくなっている
足を引っ張られる
社内営業が上手すぎるのも考えもので、それをよく思わない同僚や別派閥に足を引っ張られることもありえます。
極論は社内全員に営業できればベストですが、時間は限られているためこちらを立てればあちらが立たずになるのは明白です。
全員に気を使いすぎれば逆に
あいつは八方美人な所あるし、
なんだか気に食わないよな。
と反感を買う恐れすらあります。
ストレスが溜まる
人付き合いが純粋に楽しいと思う人でも夜遅くまでの飲み会や休日も会社関係の人と会うと肉体精神共に休まる期間が減ってストレスが溜まります。
ではもともと人付き合いが得意でない人の場合はというと、もはや地獄です。
なんのために時間を捻出しているのか。
相手のために気を使う必要があるのか。
こうなるともう社内営業=馬鹿らしい。やる必要はない。
と言う結論に至ります。
社内営業やるなら意識すべき3つのポイント
社内営業をする場合は物(お土産、飲み物)を渡すよりも態度や言動で取り組むようにしましょう。
そしてあくまでも仕事の一環と割り切り、線引きをしっかりすることが重要です。
報連相(ほうれんそう)の徹底
報告連絡相談は上司のみにするのではなく、同僚や後輩にもすることで関係性を強め結果的に社内営業に繋がります。
例えばマンガが好きな後輩に新刊の感想を聞いたり、最近の家庭内の悩み事を同僚に相談したりというのはコミュニケーションの一環と考えて取り組みましょう。
重要なのは相手に合わせるだけではなく、相手も自分も興味のあることの情報を共有したり、自分から情報開示した上で相手の話も聞くということが非常に重要です。
一方通行にならないよう双方が話してよかったと思える報連相を心がける
お願いされたことは上司に限らず、すぐ実行して結果を報告しましょう。
仕事の中では縦だけではなく、横の繋がりも多いので同僚後輩からの依頼ごとにも早急に対応することで悪い印象は持たれなくなります。
逆に先輩上司の依頼と同僚後輩からの依頼を区別するようでは【上にだけ気を使うゴマすり野郎】と認知され先述の足を引っ張られるリスクを生み出すことになります。
自分の仕事はしっかりこなす
社内営業=相手をおだてる。と考えている人も一定数いますが、それでは反感を買ってしまうおそれがあります。
ベストは分け隔てなく平等に対応することですが、それも出来ない場合は
最低限自分の仕事はしっかりこなすことを意識しましょう。
営業であればノルマ・目標としている数字をしっかり達成することが重要です。
ノルマ・目標を達成していれば、相手も下手に足を引っ張れなくなります。
そもそも人の足を引っ張る人は
自分でも達成できていない人が多く、
鬱憤の溜まっている場合が多いです。
少なくとも自分がしっかり数字を出している間は邪魔されない環境になります。
極論足を引っ張るタイプの人間とはとにかく距離を置くに限る
どうしても目障りな場合は上司と相談して
追い出しましょう!笑
自分の軸を持ってYesとNoの比率に注意する
誘いなどを全てYesで答えてしまうと簡単にキャパオーバーとなってしまうので比率を自分で調節しましょう。
この時【軸】をしっかり持ってYesとNoを答えるようにしましょう。
例えば
タバコ休憩への付添は10:00~10:30の間だけ付き合うと決める
飲み会は21:00まで(1次会)までは付き合う
ゴルフは客先コンペのある月の近辺だけ付き合う
その時の気分次第で受ける受けないを決めるのではなく、自分という人間はルールの中で人付き合いをするというのを相手に理解してもらうことが重要です。
全く付き合わないで付き合いが悪いと思われる場合や
付き合いすぎて自分が疲れる場合の
中間地点を自分の軸を元に決定することが重要です。
その他にゴルフは一切付き合わないが、飲み会であればガッツリ付き合うなど臨機応変に対応することも一つです。
社内営業も自分のためと割り切って行動しよう
10年以上営業マンとして社外、社内営業をしてきた筆者にとっても難しい問題でしたが、結論としては
自分の軸を持って社内営業をして万が一のリスクに備える
ことが一番重要です。
無理に相手に合わせすぎて疲弊してしまったり、合わせなさすぎてハブられてしまったり、人間関係は非常に難しいものです。
しかし誰しもその不安や悩みを抱えながら生きているということをご理解いただき、自分のために社内営業を少しするぐらいの意識を持って取り組んでみると良いかもしれません。
コメント